こんばんは。
「みずなす工房」の柴田です。
年が明けてもうあっとゆう間に1月終わってしまいました。早すぎですね(>_<)
昨日は2/3節分でしたが、皆さん南南東の方角を向きながら太巻き1本丸かじりしましたか??
私は今日のお昼に南南東とは真逆の自分のパソコンを見ながら食べました(^^)/
さて、今日はなにわ伝統野菜の「天王寺かぶら」について書こうと思います。
そもそも「なにわ伝統野菜」ってご存知ですか?(゜o゜)
「なにわ伝統野菜」とは、簡単に言うと大阪で昔生産されていた野菜です。
大阪は江戸時代「天下の台所」と呼ばれたように、古くから食文化が栄え、その食文化を支える独自の野菜がありました。しかし戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化、食の洋風化が進み、地域独特の歴史や伝統を有する品種が消えていきました。これが「なにわ伝統野菜」です。
近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという動きがあり、「なにわ伝統野菜」を再び味わってもらえるように大阪府や企業、農家さんが協力して復活への活動に取り組んでおります。
最近では、食育や地域の活性化のためTVニュースであったり、百貨店やこだわりのスーパーで販売していたりと、どこかで目にされる機会も増えたかと思います。
今スーパーに並んでいるほとんどの野菜は農家さんが育てやすいよう、また現代の味覚に合った味へと品種改良されているんです。
前置きが長くなってしまいましたが、、、
「なにわ伝統野菜」は現在17品目あります。
その中の一つ「天王寺かぶら」
通常のかぶらに比べて実が小ぶりで葉が大きいのが特徴です。
天王寺かぶらはその昔、四天王寺僧坊の食料として摂州の天王寺村で広く栽培されていました。その香り、歯切れ、食味に優れたかぶらとしてかつては大阪の名物とされていました。
今の大阪市に生まれた江戸中期の俳人・画家である与謝かぶら村も〈名物やかぶら(かぶら)の中の天王寺〉と歌に詠んだほど……。
また、天王寺かぶらは京都の寺院に修行にきていた信州の野沢温泉村にある健命寺という寺院のお坊さんが天王寺かぶらの漬物を食べ、あまりの美味しさにその種を信州に持ち帰り植えたところ、根身が育たず葉茎ばかりが大きく育ったとの事、これが現在の野沢菜になったと言われています。
茎までおいしく食べれる天王寺かぶら。
是非一度ご賞味ください。
みずなす工房 柴田